現在猛暑が続く中ではありますが、庇の長い竹林亭では、陽が沈む夕方に時折吹く心地よい風を感じられ、
過ごす中でやや暑さが和らいでいるように感じます。
そこで今回は盛夏の中で感じられる、日常とは一味異なる竹林亭の風景の一部をご紹介いたします!
成長が早い竹は、梅雨の時期は特に、雨が上がるたびに
都度手入れが必要ですが、定期的に綺麗にそろえることで、
慌ただしい日常とは変わった、落ち着いた風景を愉しめます。
夕方近くになると、屋根の影が中庭の庭先にまで
大きく広がります。庭先や縁側でゆったりと外を眺め、
陽が落ちる姿を見るのもまた一興です。
庇を深くすることで、日中でも陽の光が直接入りにくく
なります。陽が沈む夕方には涼しい風が流れ、
一日の終わりをゆっくりと過ごすことができます。
庭に植えられている大きな紅葉の木の影、
そして深く長い庇によって、日が高い夏の日中でも、
庭先で日陰を多く確保することができます。
竹林亭の庭には、建物を建てた会長肝入りの池があり、
その中で錦鯉が泳いでいます。
一段上がった向山庵の茶室より、庭先の池を眺めることで、
陽の光と共に、ゆったりとした時間の流れを感じられます。
慌ただしい日が続く中でも、喧噪から一歩離れてゆっくりとした時間が過ごせる数寄屋造りの竹林亭。
夕方以降の涼やかな夏のひととき、そして、たっぷりの日差しを味わう盛夏のひととき、
それぞれ違って、それぞれ良い、そんな夏の穏やかな一日を味わってみませんか?