年始早々に大雪が日本各地で降るなど、長く厳しかった冬もようやく終わりを迎え、
いよいよ春本番の陽気を日中に味わうことが出来る季節となりました。
まだまだ朝晩の冷え込みが厳しい中ですが、庭に梅の花が咲くのを見ると、いよいよ春が近づいてきたことを実感できます。
そこで今回は春に魅せる竹林亭の風景の一部をご紹介いたします!
数寄屋門から竹林亭に向かう道中の庭に白梅の花が。
春日野(白梅)が2月上旬のまだ冬の寒い時期に
白く鮮やかに花をつけました。
白梅の花と茶室「向山庵」。
奈良時代には、花見と言えば桜ではなく、
梅の花だったとも言われています。
玄関側の庭に咲く春日野(白梅)より遅れて、
和室側の中庭には鴛鴦(えんおう、紅梅)が
色濃く鮮やかに満開となりました。
3月上旬の暖かくなった頃にようやく満開に。
春の暖かな日差し、青空とのコントラストが
より梅の花の艶やかさを演出します。
暖かくなったこの時期の早朝、白鷺(シラサギ)が池の鯉を
狙って石の上でじっとしています。
その獲物を狙う眼差しはまるで獰猛な猛禽類のよう。
人の気配に敏感な白鷺。
人の姿に感づくや否や、素早く飛び立っていきます。
慌ただしい日が続く中でも、喧噪から一歩離れてゆっくりとした時間が過ごせる数寄屋造りの竹林亭。
春の穏やかな空気の中で感じられる非日常の空間。
それぞれ違って、それぞれ良い、そんな冬の穏やかな一日を味わってみませんか?